東京大学丸川知雄教授は「ちょっとコピペをしたことぐらいは気にしません」とメールで院生に苦言を呈する

 丸川知雄教授はいつも気まぐれで怒ったり喜んだりして、よくわからないが、ほぼ三年前(2014年1月31日)に丸川知雄教授から以下のメールが突然に届いて、家で全身震えるほど戦慄したことはまるで昨日のことのように感じている。

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 2014年の春になると、博士課程三年生になる私は、査読論文の投稿を必死に頑張っていた。2013年年末に一本投稿したが、2014年1月末に学会から連絡があり、「再提出再審査」という査読結果を受けた。その後日に、私は当時の指導教員の丸川知雄教授に相談に乗っていただくために丸川知雄教授のオフィスに伺った。東京大学社会科学研究所の6階にある丸川知雄教授の大きなオフィスで、ソファーに座ってくつろいだ丸川知雄教授が査読結果報告書をさっさと目を通して、私に向かって「自分で頑張れば」とさげすんだように笑った。「はい、わかりました。自分で頑張ります」と返事した私はとてもがっかりした。2012年4月博士課程に進学してから、丸川知雄教授に私の研究課題についてアドバイスをもらったのはただ一回だけでした。この先どうすればいいのかが分からなくて心細いが、でもしょうがないやぁと思って、なんくるないさと自分を励ました。
 ところで、その翌日に丸川知雄教授から「昨日の話し合いについて」というメールが届いた。
 えっ?!......昨日会ってからまたアドバイスをお願いしたりご迷惑をかけたりしたことは一切ないのに、なんでだろうと驚きながら、メールを読んで、気が付いたら、涙がぽろぽろこぼれた。
 丸川知雄教授のメールを読んで、「苦言を呈したい」と言われたことは見覚えがある。毎週水曜日午後に丸川知雄教授担当の東アジア産業論という授業がある(丸川知雄教授がゼミだと呼ぶ)。丸川知雄教授がメールに書いてあるナビールという人(ナビール・A・マンチェリ Nabeel A.Mancheri)は2013年秋にインドからやってきた社会科学研究所の訪問研究員である。
 正確に言うと、PhDのナビール・A・マンチェリ(Nabeel A.Mancheri)さんは日本学術振興会の特別研究員として東京大学社会科学研究所丸川知雄教授(アジア政経学会理事)に受け入れられた研究者である。
 丸川知雄教授からメールをもらった少し前のある水曜日、ちょうどナビールさんの番で東アジア産業という授業で皆さんに報告するということであった。ナビールさんの報告(英語)を聞いているうちに、違和感というよりも、どこかで聞いた(読んだ)ことがあるのではないかと思いながら、私は自分が事前に授業のトピックについてネットで調べて印刷してきた資料をチェックしたところを、やはりナビールさんが皆さんに配ったレジュメのところどころはネットで掲載された他人の書評のコピーでした。一部のところ、一段落そのままコピーされたことはさすがにびっくりした。このナビールさんが一応博士号も取ったし、日本学術振興会の特別研究員だし、授業でみんなの前でこのような大胆な行為というのは......
 丸川知雄教授に話すか、それとも見て見ぬふりをするか。でも話さないと、もしナビールさんがほかの場所で同じことをやって発見されたら、丸川知雄教授がナビールさんの受入研究者だし、丸川知雄教授や丸川知雄教授の研究室のメンバーたちや東アジア産業論に出席する学生たちが疑われることになるかも。やはり今のうちに話したほうがいいと、二晩悩んで、私は丸川知雄教授に話すことを決意した。
 その次の水曜日、授業の後に、私は丸川知雄教授と個別に話すチャンスを捕まえて、丸川知雄教授にナビールさんのレジュメとナビールさんがコピーした書評を見せて、「先生、これ(書評)とこれ(ナビールさんのレジュメ)をみてください。先生がほかの場所で一対一でナビールさんに注意したほうがいいではないと思いますが。大学の授業でこのようなことはよくないでしょう」と申し上げたが、丸川知雄教授が「これは別にい〜い〜んだよ」と、くるりと背を向けて行ってしまった。
 それがそれで、この件はそのまま終わったとと思いきや、後日のこのメールで丸川知雄教授に苦言を呈された。震えながら、丸川知雄教授のメールを読んで、自分は何が悪いかが分からなくなった。丸川知雄教授と授業参加者の皆さん(もちろん自分も含めて)のために言っているし、しかもナビールさんの面子にもいろいろと配慮していたから、丸川知雄教授と個別に話したし。丸川知雄教授に「別にいいんだよ」と言われてから、この件について、私は一言も言ってないし、何で、今さら私が叱られたの。
メールの最後を読んで、さらに訳わからなくなってきた。
 「博士課程なのだから、ゼミや授業にまじめに出ることが重要なわけではないのです」
 「およそ自分の関心時以外については学問的なコメントをすること全くなく、果たしてそんなことで研究者になっていいのか」
 これ、言ってることが矛盾しているんじゃないの...
 丸川知雄教授はただメールで私を罵りたがるのでしょうか...